月別アーカイブ: 2013年11月

ミラーレスカメラへの移行は止まったのか?

Nikon Df

 カメラメーカーの発表によると、ミラーレスカメラの伸びが停滞しつつあります。こうした状況は、2008年9月に登場した最初のミラーレス、パナソニック LUMIX DMC-G1の登場以来、はじめてのことです。デジタル一眼レフもリリースしているメーカーは、そちらに開発資源を厚く振り向けるなどの施策をとり始めており、ミラーレスカメラに集約したメーカーは売上収益の下方修正を行いつつあります。
 スマートフォンの爆発的な普及によりコンパクトデジカメ分野が収縮している中、レンズ交換式カメラの騎手と目されていたミラーレスカメラの停滞は、メーカー各社も厳しく受け止めているものと思われます。このままミラーレスカメラは停滞し続けるのか、それともこれは一時的な現象なのか、ざっくりと考えていきたいと思います。(写真はAマウントレンズを装着したソニーα7)

新しいコンセプトのフルサイズ、ニコンDfは売れるか?

Nikon Df

 時々、発表時点で「これは売れる!」と確信できるカメラが登場します。描写性能を格段に向上させたり、新しい機能を搭載するということもそうですが、それらに共通するのは「そのカメラを使って撮影してみたい」という強い意欲を感じさせてくれるカメラであるということです。フィルムからデジタルに変わる中で、カメラにおける実用性の比重はどんどんと重くなってきましたが、それでもカメラは、パソコンなどよりはまだまだ趣味性が重視されるプロダクトなのだと思います。
 今回、Dfの正式なリリースを受けて感じたのは、まさに「このカメラを使って撮影してみたい」という思いです。製品発表説明会の場で、ニコンフェローの後藤哲郎氏は「このカメラが売れれば、次の機種を出すことができる」と発言されていましたが、おそらくニコンが考えている以上にDfは売れるのではないかと思います。