月別アーカイブ: 2014年4月

TIPA2014が決定しました!

Nikon Df

 TIPA2014が発表されました。
 TIPA(Technical Image Press Association)とは、1991年に創立された写真・映像雑誌の独立団体です。年1回の表彰の他、カメラテストやメーカー・研究所の見学・交流会などを行っています。TIPA日本語ページ
 2014年の主な受賞結果は次の通りですが、概ね妥当な選定結果であるように感じました。
(写真は最優秀プレミアムカメラ賞のNikon Df。)

フルサイズとAPS-Cサイズ、どちらを選ぶべき?

ソニー α7 イメージセンサー

 最近の傾向の一つにイメージセンサーの大型化があります。コンパクトカメラの分野で描写性能を重視した高級コンパクトが増えてきたこともそうで、今やすべての主要メーカーが高級コンパクトをラインアップしています。
 同じことがレンズ交換式カメラでも見られます。現行機で35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載したレンズ交換式カメラは、キヤノンとニコンのデジタル一眼レフ各3機種と、ソニーのデジタル一眼α99、ミラーレスα7/α7Rの計8機種ですが、ペンタックスや富士フイルムを含め他社に関する噂情報もたびたび流れています。
 言うまでもなく選択肢が増えることは好ましいことです。しかし、新たにレンズ交換式カメラを購入しようとするとき、従来から主流であったAPS-Cサイズのものを選ぶべきか、あるいはちょっと無理をしてもフルサイズにした方がいいのか、迷われる方も増えているのも確かです。ここでは選択のポイントについて整理してみたいと思います。
(写真はソニー α7のフルサイズイメージセンサー。)

高級コンパクトの選び方~具体編(単焦点モデル)

リコー GR

 前回は、高級コンパクトの選び方について、5つのポイントを整理しました。「目的を整理する」「ズームレンズか単焦点レンズか」「機能面への目配り」「操作性については?」「旧機種でもいい?中古はだめ?」という項目に沿って考え方をまとめましたが、今回は具体的に各現行機種をどう見るか、注目すべきポイントについてまとめてみたいと思います。
 なお、あわせて「お勧めの高級コンパクト 2014年4月版」もご参照いただければと思います。
高級コンパクトの選び方(具体編その1)単焦点モデル

高級コンパクトの選び方~購入にあたって注意すべきポイント

ソニー サイバーショット DSC-RX1

 スマートフォンの普及と進化に伴い、単なる記録が目的であればわざわざデジタルカメラを使う必要がなくなってきました。スマートフォンであればいつでも持ち歩いていますし、ネットワークにつながっていますから撮った写真の共有も簡単です。最近では簡単なビジネス用途でもスマートフォンを使う方も少なくありません。その結果、メーカー各社も高付加価値モデルに重点を置き始めています。たとえば、スマートフォンでは難しい望遠ズームレンズを搭載した機種や、水中などの過酷な環境でも問題なく使える機種、毎秒30コマの連写ができる機種などです。ここで取り上げる「高級コンパクト」も、この高付加価値モデルの一つで、とくに描写性能に力を入れたカメラと言うことができます。
 ちなみに「高級コンパクト」という概念は、フィルム時代に生まれたもので、1996年10月に発売開始となったリコーGR1が最初です。薄型ボディに28mmF2.8の高性能単焦点レンズを搭載しており、現在のリコー GRの先祖でもあります。
(写真はソニー サイバーショット DSC-RX1。フルサイズセンサーに35mmF2.0を搭載。)

ソニーはニコンとキヤノンを超えるか? さらに快進撃が続くソニーの映像事業

SONY logo

 デジタルカメラをはじめとする映像分野で、ソニーの快進撃が続いています。2月に発表された2013年第三四半期(10-12月)の決算状況をみると、デジタルカメラの年間販売台数は2012年の1700万台から1200万台へと台数ベースでは7割程度に減少する見込みとなっています。しかし、デジカメも含むイメージング・プロダクツ&ソリューション全体で見ると、第3四半期の売上高は1981億円(対前年同期+122億円)、営業利益は121億円(対前年同期+150億円)と、大幅な増収増益となっています。この背景には円安による為替の影響が大きく働いているものの、こうした決算状況を見ると、映像部門に対する積極的な姿勢は、今後も継続して行われていくことが予測されます。
 このことは、デジカメ分野における噂情報からも裏付けられるように思います。

はじめてのミラーレスカメラ選びで注意すべき15のポイント

SONY A6000 ILCE-6000

 新しい年度が始まり、お花見や入園・入学式、運動会など、カメラが活躍する季節が来ました。消費税が5%から8%に上がったものの、実質的なカメラの価格は逆に下がっているものも少なくありませんので、この機会に本格的なレンズ交換式カメラの購入を考えている方も多いと思います。私も今まで多くの方々のお手伝いをさせていただいてきましたが、「初めてのミラーレスカメラ購入」の相談を受けたとき、必ずお伝えする項目をまとめてみました。
 なお、レンズ交換式カメラということではデジタル一眼レフと共通する点もありますので、「初心者がデジタル一眼レフを購入するとき注意すべき7つのポイント」も参考にしていただければと思います。
(写真はソニー α6000。)