ニコンのハイエンドAPS-C機 D7100登場!


Nikon D7100かねてから噂のあったニコンD7100が本日発表となりました。来月発売予定で、新しく1.3倍のクロップモードも搭載するなど、登場が楽しみな機種です。機種の詳細については、monoxデジカメ比較レビューをご参照ください。
今回ニコンは、「D7100はD7000の後継機ではない」と説明しています。D7000が併売されることが主な理由のようですが、実はD300Sは実質的にD7100に統合されたからではないか、という声も耳にします。

実際にD7100の実売価格は12万円強となるものと思われますので、フルサイズ機のD600が16万円程度で売られていることを考えると、価格的にもD300S後継機は難しいかもしれません。今回、クロップモードが搭載され、より高速な動作を可能としたのも、こうした背景があるような気がします。

しかし、仮にD7100がD300Sの後継機とすると、気になるのは連写性能です。

D7100では、DXモードで6コマ/秒、1.3Xモードで7コマ/秒となります。これらは12bitRAW時で、14bitRAWではさらに1コマずつ減り、5コマ/秒と6コマ/秒です。D7000も6コマ/秒でしたが、D300Sはボディ単体で7コマ/秒、マルチパワーバッテリーパック装着時には8コマ/秒が可能でした。

さらにD7100の連続撮影枚数を見ると、14bitRAW(ロスレス圧縮)で6コマ(クロップモードでは8コマ)であるのに対し、D7000では10コマ、D300Sでは30コマとなっています。こうした連写性能の違いを考えると、D300Sの使われ方のすべてをD7100ではカバーできないことを示しています。

もちろん、ニコンとしては「そうした場合は、11コマ/秒の連写ができ、DXで172コマ、FXでも75コマの連続撮影を行えるD4を使ってください」ということなのかもしれません。

いすれにしても、これからのAPS-Cデジタル一眼レフの動向が気になります。

連写性能の比較