そろそろ夏のボーナス時期が近づいてきました。まだまだ景気の回復には至っていませんが、それでも昨年よりはちょっと期待できる方も増えてきたのではないかと思います。

　デジタルカメラも年々安くなってきましたが、それでもデジタル一眼レフやミラーレスカメラは気軽に買える価格ではありません。ボーナス時期は、大型家電やコンピューター等が多く売れる季節の一つであり、デジカメも例外ではありません。

　ボーナス時期に狙いを定めて、余念なくデジカメ選びを進めてこられた方も多いと思います。検討に検討を重ね、やっと買うべきカメラやレンズが決まったら、最後の悩みどころは「どこで買うか？」ということではないでしょうか。

　以前であれば、近所のカメラ屋か大型量販店くらいしか選択肢はありませんでした。しかし最近では、ネット通販やメーカー直販など選択の幅が大きく広がっています。買うなら1円でも安い方がいいものの、万一不良品に当たってしまった時の対応や使い方に迷った時のサポートなどを考えると「安ければよい」と簡単には割り切れないかもしれません。

　ここでは、すでに買うべきカメラをある程度絞ることができた方が、実際にどこで買うのがいいのかを整理してみたいと思います。

　「価格」という視点で見たときに、一番有利なのはネット通販です。言うまでもなくネット販売ではリアルな店舗を構えなくてよい分、仕入れ原価に上乗せしなければいけない販売経費を抑えることができるからです。もちろん、店頭でのタイムセールや、アウトレット品などリアルな店舗の方が安い場合もありますが、それはどちらかと言えば例外にあたります。

【メリット】

• 価格面で一番有利に購入できる場合が多い。
• ネット上で他店との比較が容易に行える。
• 実際に店舗に行かなくてよいので、時間の節約ができる。

【デメリット】

• 必ず宅配となるので、その場ですぐに入手することはできない。
• 選択肢が多い分、お店選びに時間がかかる。
• リアル店舗ではないため、購入先の選択を慎重にする必要がある。
• 万一初期不良があった時、交換に手間がかかる場合がある。（店舗による。）
• 購入後の相談は、あまり期待できない。（店舗による。）

　店頭で実機を見ながら、直接店員とやり取りをして購入できるのは、実店舗の一番のメリットです。店員と顔なじみになる（私たちが考えている以上に店員は顧客の顔を覚えています）と、お店しか知らない情報や価格面で勉強してくれることもあると思います。

【メリット】

• 安心感がある。
• 価格交渉が得意であれば、ネット最安値を下回る場合もある。
• 在庫があれば、その場で持ち帰ることができる。
• 複数の候補がある場合、実機の比較ができる。
• 万一初期不良があった場合、新品に交換してもらえやすい。
• 使っている上で疑問点が出たときに、相談に乗ってもらえやすい。

【デメリット】

• 価格面では、ネット通販よりも高めとなることが多い。
• 複数店舗の比較には時間がかかるため、それほど多くはできない。
• お店にとっての「お勧め機種」を購入することになる場合がある。（結果オーライの場合もあります。）
• 在庫がなく取り寄せとなる場合もある。（大型量販店では、比較的在庫は潤沢です。）

　以前は「最安値保証！」などをうたっている家電量販店でも「ネットと実店舗は価格差があって当たり前」というところが多かったのですが、最近はネット価格を持っていくと、それと同等な価格にしてもらえることも増えてきたように感じます。もし、量販店に行くのが手間でなければ、チャレンジされる価値はあると思います。

　ちなみに、このサイトの実機レビュー記事では、すべて実際に購入したカメラやレンズで行っています。デジカメ本体でも年間30台程度購入しており、それらのほとんどはネット通販を利用しています。参考まで、どのように購入するかをご紹介すると、次のようになります。

　実際の購入は、上記の価格比較の結果、一番安いところで購入する場合が多いです。意外とカメラ専門店の通販価格が一番安いことも少なくないようです。

　なお、通販で一番気になるのは初期不良だと思います。今まで100台を優に超えるデジカメを購入してきましたが、幸いなことに初期不良にあたったことは1度もありませんでした。このあたりは、少なくとも国内メーカー品を購入するのであれば、あまり気にする必要はないと感じています。（海外生産品であっても。）

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