電子ビューファインダーを内蔵した高級コンパクト、DMC-LF1登場!


パナソニック LUMIX DMC-LF1 電子ビューファインダー付高級コンパクト

各社から様々なデジタルカメラが展開されている現在、「あっと驚くような新製品は、もう出てこないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、今回発表されたパナソニック LUMIX DMC-LF1を見ると、まだまだ新しい切り口が残されていることを感じます。

今まで電子ビューファインダーを内蔵したレンズ一体型デジカメは、高倍率ズームを搭載したネオ一眼タイプか、一部の比較的大きめな高級コンパクトに限られていました。ポケットに気軽に入れて持ち運べるようなタイプのスタイリッシュモデルはここしばらく登場しておらず、おそらくニコンCOOLPIX P60(2008年3月発売開始)が最後だと思います。

ニコン COOLPIX P60 電子ビューファインダー付コンパクト ニコン COOLPIX P60 電子ビューファインダー付コンパクト
ニコンCOOLPIX P60。有効850万画素1/2.35型CCD、36-180mm相当F3.6-4.5、2.5型15万ドット液晶モニター、0.2型20万ドットEVFを搭載した。95.5×63.5×36 mm、160g。単三2本で稼働。

 

当時は高級コンパクトというジャンル自体確立していませんでしたが、COOLPIX P60はどちらかといえば「可搬性を重視した製品に電子ビューファインダーを搭載」したカメラでした。その意味では、スタイリッシュな高級コンパクトで電子ビューファインダーを内蔵したのは、DMC-LF1が最初、といえるかもしれません。

DMC-LF1のサイズは、高級コンパクトの中でも小型軽量であったキヤノンPowerShotS110とほぼ同等で、この中に28-200mm相当F2-5.9の高倍率ズームとWi-Fi、タッチパネル対応液晶モニターが内蔵されています。この仕様をみただけでも、ポケットに入れて持ち運べる万能型の高級コンパクトとして、他にない魅力をもったカメラであることがわかります。2012年6月に登場したソニーDSC-RX100もインパクトを与えたカメラでしたが、DMC-LF1は別の意味で同様のインパクトを持つ製品になるのではないかと思います。

唯一残念なのは、内蔵しているEVFが0.2型20万ドットのものである点です。これは被写体追随性やバッテリー持続力、そしてコストとのバランスで選択されたのだと思いますが、どの程度の見え方なのか、実機を手に取ったら真っ先に確認したい点です。

いずれにしても国内での正式発表が待ち遠しい1台です。