TIPA2014が発表されました。
TIPA(Technical Image Press Association)とは、1991年に創立された写真・映像雑誌の独立団体です。年1回の表彰の他、カメラテストやメーカー・研究所の見学・交流会などを行っています。TIPA日本語ページ
2014年の主な受賞結果は次の通りですが、概ね妥当な選定結果であるように感じました。
(写真は最優秀プレミアムカメラ賞のNikon Df。)
- 最優秀デジタル一眼レフ(プロ用):ニコン D4S
- 最優秀デジタル一眼レフ(エキスパート):ペンタックス K-3
- 最優秀デジタル一眼レフ(アドバンスド):キヤノン EOS70D
- 最優秀デジタル一眼レフ(エントリー):ニコン D3300
- 最優秀ミラーレス(プロ用):ソニー α7
- 最優秀ミラーレス(エキスパート):富士フイルム X-T1
- 最優秀ミラーレス(アドバンスド):Samsung NX30
- 最優秀ミラーレス(エントリー):オリンパス OM-D E-M10
- 最優秀デザイン:シグマ DP Quattro
- 最優秀カメラ(プレミアム):ニコン Df
- 最優秀ハイブリッドカメラ(写真・ビデオ):パナソニック LUMIX DMC-GH4
- 最優秀コンパクトカメラ(エキスパート):キヤノン PowerShotG1X Mk2
- 最優秀高倍率カメラ:パナソニック LUMIX DMC-TZ60
- 最優秀タフネスコンパクトカメラ:ニコン 1 AW1
- 最優秀簡単コンパクトカメラ:Samsung WB50F
- 最優秀デジタル一眼レフ用レンズ(プロ用):キヤノン EF 200-400mm f/4L IS USM Extender 1.4x
- 最優秀デジタル一眼レフ用レンズ(エキスパート):Tamron SP 150-600mm f/5-6.3 Di VC USD
- 最優秀デジタル一眼レフ用レンズ(エントリー):シグマ 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
- 最優秀ミラーレス用レンズ(エキスパート):富士フイルム フジノン XF10-24mmF4 R OIS
- 最優秀ミラーレス用レンズ(エントリー):オリンパス M.ZUIKO Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
- 最優秀モバイル映像端末:ソニー QXシリーズ(DSC-QX100、DSC-QX10)
注目すべき点としては、最優秀ミラーレス(アドバンスド)をSamsungのNX30が受賞した点です。このカメラは日本市場には投入されていませんが、APS-Cサイズの20メガ画素センサーを搭載し、1/8000秒の高速シャッターや9コマ/秒の連写性能、チルト可動のEVFとバリアングル液晶モニター、Wi-Fi/NFC内蔵など、少なくとも仕様上はかなり高い実力を持っています。デザインを見ると、今一息という気もしますが、日本国内メーカーが危機感を感じるようなカメラではないかと思います。
今回の受賞内容を見ると、「この製品はなんで入っていないのかな?」と感じるものもあります。また、最優秀タフネスコンパクトに選ばれたニコン 1 AW1は本来はミラーレスカメラのジャンルかもしれませんが、「タフネス」という点が評価されたのだと思います。
また、ソニーのレンズカメラ、QXシリーズが「モバイル映像端末」として選ばれた点も面白く感じました。QXシリーズはファームウェアも徐々に強化されてきているなど、発売時点よりもさらに魅力的なカメラになっています。
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